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カレンダーで「5月9日はアイスクリームの日」と見かけて、なぜこの日なのか気になったことはありませんか。語呂合わせのようにも見えますが、実は日本のアイスクリーム業界の歴史と深くかかわる日です。
この記事では、農畜産業振興機構(alic)のウェブサイトに2017年5月に掲載された、一般社団法人日本アイスクリーム協会の野口純一会長(当時)へのインタビュー「種類別×形態×フレーバーから生まれる無限大のアイスクリームの魅力 ~5月9日はアイスクリームの日(5月はアイスクリーム月間)~」をもとに、アイスクリームの日について5つのポイントにまとめます。後半の、アイスクリームの日の楽しみ方は、この記事の提案です。
※インタビューは2017年5月の掲載で、数値などはその時点の内容です。現在のイベントや活動については、日本アイスクリーム協会の案内で確かめてください。
アイスクリームの日とは
5月9日がアイスクリームの日
インタビューのタイトルにあるとおり、5月9日は「アイスクリームの日」で、5月は「アイスクリーム月間」とされています。日本アイスクリーム協会は、5月9日のアイスクリームの日を中心とした消費拡大などにも取り組んでいると紹介されています。
日本アイスクリーム協会とは
インタビューによると、日本アイスクリーム協会は昭和41年に、アイスクリーム類と氷菓の衛生・品質の向上を図り、安全・安心な商品を提供して豊かな食生活に寄与することを目的に発足しました。研修会の開催や衛生功労者の表彰、表示の適正化などに取り組んでいると説明されています。
アイスクリームの日を知る5つのポイント
ここでは、alicのインタビューの内容から、アイスクリームの日について押さえておきたい点を5つにまとめます。
1. 始まりは昭和39年
インタビューでは、前身である東京アイスクリーム協会が、東京オリンピックが開催される昭和39年(1964年)に、消費拡大の活動としてイベントを開催したことが始まりと説明されています。
2. ゴールデンウィーク明けのシーズンイン
5月9日が選ばれたのは、アイスクリームのシーズンインとなるゴールデンウィーク明けの日だったからだと説明されています。暖かくなり、アイスクリームが食べたくなる季節の始まりに合わせた日ということです。
3. イベントを開いた日をアイスクリームの日に
東京アイスクリーム協会が5月9日にイベントを開催したことから、この日を「アイスクリームの日」としたと語られています。語呂合わせではなく、イベントを開いた日に由来する記念日です。
4. 各地で「アイスクリームフェスタ」
インタビューでは、前年(2016年)に国内主要都市7カ所で「アイスクリームフェスタ」と称したイベントを開き、来場者に延べ2万個のアイスクリームのプレゼントなどを行ったと紹介されています。
5. 社会福祉施設への寄贈
社会貢献活動の一環として、昭和39年以来、社会福祉施設へアイスクリームを寄贈していると語られています。インタビューの時点で、直近では約350カ所に対し、約4万個を寄贈したと紹介されています。
5つのポイントの早見表
| ポイント | インタビューの内容 |
|---|---|
| 始まり | 昭和39年(1964年)、前身の東京アイスクリーム協会が開いたイベント |
| 日付の理由 | アイスクリームのシーズンインとなるゴールデンウィーク明け |
| 名前の由来 | イベントを開いた5月9日を「アイスクリームの日」に |
| イベント | 2016年に主要都市7カ所でアイスクリームフェスタ |
| 社会貢献 | 昭和39年以来、社会福祉施設へアイスクリームを寄贈 |
表の内容は、alicに2017年5月に掲載されたインタビューをこの記事でまとめたものです。
日本のアイスクリームの歴史
起源には諸説ある
インタビューでは、アイスクリームの起源は諸説あるとしたうえで、紀元前にアレキサンダー大王が軍の士気を鼓舞するため、山から氷や雪を持ってきて糖蜜などで味付けし、兵士に与えたといわれていると紹介されています。
明治2年の「あいすくりん」
日本でのアイスクリームの登場は、明治2年に町田房蔵という人物が横浜の馬車道通りで「あいすくりん」を製造・販売したのが始まりといわれていると語られています。当時の値段は、女性工員の月給の半分ほどに相当し、とても高価なものだったそうです。
広く普及したのは昭和30年頃
その後アイスクリームは少しずつ広まり、一般に広く普及するようになったのは、大量生産が進んだ昭和30年頃だと説明されています。
年表で見る
| 時期 | 出来事(インタビューより) |
|---|---|
| 明治2年 | 町田房蔵が横浜馬車道通りで「あいすくりん」を製造・販売したといわれる |
| 昭和30年頃 | 大量生産が進み、一般に広く普及 |
| 昭和39年 | 東京アイスクリーム協会が5月9日にイベント。アイスクリームの日の始まり |
| 昭和41年 | 日本アイスクリーム協会が発足 |
協会が生まれた背景
東京オリンピックと品質基準
インタビューによると、昭和30年代には東京オリンピック開催を控え、国際的な品質基準に合わせた商品づくりが必要との機運が高まり、衛生品質改善の推進と新たな規格基準作成の動きが始まったと説明されています。
3つの団体が一つに
当時の業界には日本アイスクリーム協会連合会など3つの団体があり、個別に活動していましたが、統一した基準をつくるため大同団結して発足したのが日本アイスクリーム協会だと語られています。アイスクリームの日の始まりと協会の発足は、どちらも東京オリンピックのころの出来事だったことがわかります。
4つの種類別名称
乳固形分と乳脂肪分の違い
インタビューでは、アイスクリームは食品衛生法の関連法規に基づき、乳固形分と乳脂肪分の違いにより、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つの種類別名称に分類されると説明されています。
種類別×形態×フレーバー
さらに、カップやスティック、モナカなどの多様な形態があり、バニラやチョコレート、抹茶などさまざまなフレーバーがあります。インタビューのタイトルにもあるように、これらをかけ合わせることで商品が無限に広がることが、アイスクリームの大きな魅力の一つだと語られています。
インタビューで語られたアイスクリームの話
口当たりが滑らかな理由
インタビューでは、アイスクリームが凍っているのに口当たりが滑らかな理由として、空気が大切な要素だと説明されています。混ぜられた空気の泡や脂肪の粒子が冷たさを伝えにくくするため、滑らかな口当たりになるそうです。また、脂肪やたんぱく質、糖質などの成分と水、空気を、均質化という工程で細かく均一にすることで、口の中でサッと溶ける独特の口当たりが生まれると語られています。
夏だけでなく通年のデザートに
アイスクリームのイメージには、これまでの「夏の冷たいデザート」に加えて、「通年型の冷たいデザート」というイメージも加わっているようだと語られています。月別の売り上げを見ても、秋冬期の売り上げが伸びていると紹介されています。
1人当たりの消費量
インタビューの時点で、日本の1人当たりの年間消費量は7.3リットル、一位のニュージーランドは15.5リットルで約2.1倍と紹介されています。数値は2017年の掲載時点のものです。
| 項目 | インタビューの内容(2017年掲載) |
|---|---|
| 滑らかさの理由 | 空気の泡や脂肪の粒子、均質化の工程 |
| イメージ | 夏のデザートに加え、通年型の冷たいデザートに |
| 年間消費量 | 日本7.3リットル、ニュージーランド15.5リットル |
アイスクリームの日の楽しみ方
ここからは、alicのインタビューをもとにした、この記事の提案です。
種類別名称を見比べる
5月9日には、いつものアイスのパッケージにある種類別名称を見比べてみてはいかがでしょうか。同じバニラ味でも、種類別が違うと風味の違いを感じられるかもしれません。
形態を変えて食べ比べる
カップ、スティック、モナカなど、形態の違うアイスを食べ比べるのも楽しみ方の一つです。家族や友人と分け合えば、いろいろな味を少しずつ楽しめます。どの形態が好きか、感想を言い合うのも楽しい時間になるでしょう。
季節を問わず楽しむ
インタビューで語られたように、アイスクリームは通年型の冷たいデザートというイメージも加わっています。5月9日をきっかけに、季節ごとに好きなフレーバーを見つけてみるのも楽しいかもしれません。
歴史の話をしながら味わう
「明治2年のあいすくりん」や「昭和39年のイベント」の話をしながら食べると、いつものアイスが少し特別に感じられるでしょう。高価だった「あいすくりん」の時代を思うと、手軽に買えることのありがたさにも気づけそうです。
イベント情報を確かめる
アイスクリームの日に合わせたイベントが開かれることもあります。開催の有無や場所、内容は、年によって変わることがあるため、出かける前に日本アイスクリーム協会の案内で確かめましょう。
アイスクリームの日のよくある質問
アイスクリームの日はいつ?
5月9日です。5月はアイスクリーム月間とされています。
なぜ5月9日なの?
前身の東京アイスクリーム協会が、昭和39年に、アイスクリームのシーズンインとなるゴールデンウィーク明けの5月9日にイベントを開いたことが由来と説明されています。
誰が決めたの?
インタビューでは、東京アイスクリーム協会がイベントを開いたことから、この日をアイスクリームの日としたと語られています。
5月はアイスクリーム月間?
インタビューのタイトルでは、5月9日はアイスクリームの日、5月はアイスクリーム月間と紹介されています。
日本アイスクリーム協会はいつできた?
昭和41年に発足したと説明されています。前身の東京アイスクリーム協会がアイスクリームの日のイベントを開いたのは、その2年前の昭和39年です。
アイスクリームの種類は何種類?
食品衛生法の関連法規に基づき、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つの種類別名称に分類されると説明されています。
日本で最初のアイスクリームは?
明治2年に町田房蔵が横浜馬車道通りで「あいすくりん」を製造・販売したのが始まりといわれていると紹介されています。
アイスクリームの日を知ってもっとおいしく
5月9日のアイスクリームの日は、前身の東京アイスクリーム協会が、東京オリンピックの年の昭和39年に、シーズンインとなるゴールデンウィーク明けの5月9日にイベントを開いたことに由来すると、alicのインタビューで説明されています。協会は昭和39年以来、社会福祉施設への寄贈も続けてきました。明治2年の「あいすくりん」から続く歴史や4つの種類別名称も思い出しながら、アイスクリームを味わってみましょう。