アイスクリームの消費量が多い都市はどこ?家計調査の52都市ランキングで福島市が初の1位、金沢が首位を譲った理由と数字の読み方5つ

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「アイスクリームの消費量が日本一なのは金沢」という話、テレビや雑誌で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実はこの順位、ここ数年で入れ替わっています。総務省統計局の家計調査で、2023年から2025年の平均を見ると、1位は福島市になりました。

この記事では、統計局が公開しているランキングの表を実際に開いて、52都市すべての数字を確認しました。さらに、統計局がバックナンバーとして公開している2009〜2011年平均以降の過去のランキング表もすべて開き、1位がいつ、どの都市からどの都市へ移ったのかを公式の数字でたどっています。「消費量」と「支出金額」の違い、都道府県別ではなく都市別だという点、暑い街ほど買うわけではない理由まで、数字の読み方を5つに整理しました。自分の住む街が何位なのか、ぜひ探しながら読んでみてくださいね 🍨

目次

アイスの消費量が多い都市ランキング、2023〜2025年平均の結果

ご当地アイスの詰め合わせを探してみる

まずは結果から見ていきましょう。総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」の2023年〜2025年平均から、アイスクリーム・シャーベットの1世帯当たり年間支出金額を、上位と下位に分けて紹介します。

上位10都市は東北・北陸・関東が中心

統計局が公開している菓子類のランキング表(Excel)でアイスクリーム・シャーベットの列を確認すると、全国平均は年間12,306円でした。上位10都市は次のとおりです。

順位 都市 年間支出金額
1 福島市 14,409円
2 山形市 14,068円
3 金沢市 13,889円
4 さいたま市 13,886円
5 川崎市 13,716円
6 宇都宮市 13,596円
7 盛岡市 13,587円
8 鹿児島市 13,321円
9 浜松市 13,234円
10 鳥取市 13,193円

1位の福島市は、全国平均のおよそ1.17倍です。上位を見ると、福島市・山形市・盛岡市の東北、金沢市の北陸、さいたま市・川崎市・宇都宮市の関東と、比較的涼しい地域や内陸寄りの都市が目立ちますね。そのなかで、8位の鹿児島市は南の都市から唯一トップ10に入っていて、少し意外な存在です。

注目したいのは、上位の差がとても小さいことです。表の数字を引き算すると、1位の福島市から4位のさいたま市までの差はわずか523円。3位の金沢市と4位のさいたま市にいたっては、たった3円しか違いません。1年間でアイス1個分にも満たない差なので、順位の数字だけを見て「大差がついた」と考えるのは早いかもしれません。

ちなみに11位以下も、大津市(13,096円)、山口市(13,079円)、富山市(13,016円)、新潟市(12,999円)、東京都区部(12,995円)と、13,000円前後の都市がずらりと並んでいます。52都市のうち全国平均の12,306円を上回ったのは30都市で、真ん中にあたる中央値は12,437円ほど。平均より少し上に多くの都市が集まり、ごく一部の都市が平均を大きく引き下げている、という形がこの表から読み取れます。

1か月あたりに直すと、1位の福島市でも約1,200円、全国平均は約1,025円です。100円台のアイスなら月に数本ぶんの違いで、上位と中位の差は「毎週のおやつにもう1本買うかどうか」くらいの感覚でしょう。数字の大きさに驚くより、家族の人数分を箱で買う家庭が多いかどうか、といった暮らし方の違いを想像しながら見ると、ランキングがぐっと身近になりますよ。

上位10都市のうち、県庁所在市ではない政令指定都市は川崎市と浜松市の2つです。県庁所在市だけで比べたい方は、この2市を除いて見ると、地元の県の順位感がつかみやすくなります。

下位の都市と、全国平均との差

一方で、支出金額が少ない都市も見ておきましょう。ランキングの最下位は那覇市で、年間9,755円でした。全国平均の約79%で、52都市のなかで唯一1万円を下回っています。51位は神戸市(10,820円)、50位は北九州市(11,141円)、49位は秋田市(11,188円)、48位は岐阜市(11,252円)という並びです。

1位の福島市と最下位の那覇市を比べると、およそ1.48倍の差があります。上位の都市どうしの差が数百円だったのに対し、下位はかなり幅がある、という形ですね。特に那覇市は、51位の神戸市からも1,000円以上離れていて、ひとつだけ飛び抜けて少なくなっています。

那覇市の低さは、今回だけの一時的なものではありません。統計局の過去のランキング表を順に開くと、那覇市は2009〜2011年平均から最下位かその近くが続いていて、2020〜2022年平均の44位を除けば、ほとんどの期で51位か52位でした。2009〜2011年平均の那覇市は5,379円で、当時の全国平均7,648円の約7割にとどまっています。暑い沖縄でアイスの支出が少ないのは不思議に感じますが、家計調査が数えているのは「家庭で買ったアイス」だけという点が関係していそうです。外で食べるアイスや、ブルーシールのような専門店で食べる分は、この数字には入りません。

下位の顔ぶれは、九州・近畿・東海に少しずつ散らばっていて、上位ほど地域のまとまりはありません。洋菓子の街として知られる神戸市が51位というのも、家庭で買うアイスの金額だけを数えたランキングならではの結果ですね。

意外に感じるのは、名古屋市(45位、11,406円)、京都市(39位、11,867円)、広島市(42位、11,760円)といった大きな都市が中位から下位に入っていることかもしれません。また、秋田市は東北で気温も低いのに49位と下位で、同じ東北の福島市や山形市と大きく分かれました。「寒い地域だから多い」「暑い地域だから多い」と、ひとことでは言い切れないのがこのランキングの面白いところです。気温との関係については、後の章でくわしく見ていきますね。

ランキングの数字を読む前に知っておきたいこと

アイスクリームのギフトセットをチェック

このランキングはよく「アイスの消費量ランキング」「都道府県ランキング」として紹介されます。でも、元の統計を開いてみると、少し違う性質のデータだとわかります。ここでは、数字を正しく読むために押さえておきたいポイントを整理しておきましょう。

「消費量」ではなく、お店で買った「支出金額」

まず、家計調査がはかっているのは、アイスを食べた量ではなく、家庭がアイスを買うために使ったお金です。統計局のランキング表の見出しも「年間支出金額」となっていて、アイスクリーム・シャーベットについては購入数量は公表されていません。ランキング解説サイトのtotonoe.techでも、家計調査は購入の調査であり「消費量」の調査ではない、とはっきり書かれていました。

そのため、同じ量のアイスを食べていても、高めのカップアイスを選ぶ家庭が多い都市と、箱入りのマルチパックをまとめ買いする家庭が多い都市とでは、金額に差が出ることがあります。安売りが多い地域なら、同じ金額でもたくさん買えている可能性もありますよね。逆に、ご当地の少し高いアイスをよく買う街なら、本数はそれほど多くなくても金額が上がります。

また、家計調査は家庭で買ったものを集計しているので、お店で食べたソフトクリームやパフェなどの外食は含まれません。観光地で食べたジェラートや、カフェのアイスも入っていないわけです。なお、統計局の家計ミニトピックスによると、この「アイスクリーム・シャーベット」には氷菓子なども含まれます。かき氷タイプのアイスキャンデーも、ここに入っていると考えてよさそうですね。

「消費量が多い街」を知りたくて検索した方にとっては、少し物足りない答えかもしれません。とはいえ、家庭で買う金額は、その街の人がどれくらい日常的にアイスを冷凍庫に入れているかを映す、いちばん手に入りやすい公式の数字です。話のネタに使うときは「アイスを買うお金が多い街」と言いかえておくと、間違いがなくて安心ですよ。

もうひとつ覚えておきたいのは、ここでの「1世帯当たり」という単位です。家族の人数が多い世帯が多い街ほど、同じ食べ方でも世帯あたりの金額は大きくなりやすいので、1人あたりに直した数字ではないことも頭に入れておきましょう。ランキングの金額を家族の人数で割って比べる、といった使い方は、元のデータの作り方からすると向いていません。

都道府県ではなく「都市」、しかも二人以上の世帯

次に、このランキングは都道府県別ではなく、都市別です。対象は47の都道府県庁所在市と、それ以外の政令指定都市(川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市)の合わせて52都市。つまり「福島県が1位」ではなく「福島市が1位」というのが正確な言い方になります。検索すると「都道府県ランキング」として紹介されていることも多いのですが、県全体の数字は家計調査のこのランキングでは出ていないのです。

ちなみに、過去の表を開くと、2012〜2014年平均までは51都市で、2013〜2015年平均から相模原市が加わって52都市になっていました。古い記事で「51都市中◯位」と書かれているのは、このためでしょう。順位を年ごとに比べるときは、分母の都市数が違う期があることも覚えておくと安心ですよ。

さらに、対象は二人以上の世帯です。一人暮らしの単身世帯は、このランキングには含まれていません。家族で暮らす世帯の買い物の傾向を表した数字だと考えると、イメージしやすいかもしれません。単身の学生や社会人が多い街では、実際にアイスを食べている量と、このランキングの印象がずれることもありそうです。

もうひとつ大事なのが、3年平均だという点です。家計調査は、それぞれの都市で選ばれた一部の世帯に家計簿をつけてもらって集計する調査で、都市ごとの対象世帯数はそれほど多くありません。そのため、1年ごとの数字はぶれやすく、統計局は3年分を平均してランキングを作っています。上位の数円、数十円の差は、ほぼ横並びと受け止めておくのがよさそうです。

県庁所在市ではない政令指定都市が5つ含まれているので、たとえば神奈川県からは横浜市・川崎市・相模原市の3都市、静岡県からは静岡市・浜松市の2都市が入っています。今回の表では、川崎市が5位なのに横浜市は32位、浜松市が9位で静岡市が18位と、同じ県の中でも順位がかなり違いました。県単位で語りにくいのは、こうした差があるからなのですね。なお、東京は「東京都区部」として、23区がひとまとまりで集計されています。

金沢から福島へ。1位の移り変わりとアイス支出の伸び

北陸や東北のご当地アイスを見てみる

「アイスといえば金沢」というイメージは、長く1位が続いていたことから広まったものです。ここでは、統計局が公開している過去のランキング表を1期ずつ開いて、3年平均の1位がどう入れ替わってきたのかと、全国のアイスの支出がどれくらい増えているのかを見ていきます。

11期連続1位の金沢市、さいたま市を経て福島市へ

統計局の家計調査のページには、2009〜2011年平均から2022〜2024年平均までの品目別ランキングが、バックナンバーとして公開されています。その菓子類の表をすべて開いて、アイスクリーム・シャーベットの1位を確かめました。

期間(3年平均) 1位 2位 3位
2009〜2011年 福井市 9,238円 福島市 9,237円 金沢市 9,127円
2010〜2012年 金沢市 9,431円 福井市 9,080円 宇都宮市 8,638円
2015〜2017年 金沢市 11,324円 富山市 10,269円 静岡市 10,121円
2020〜2022年 金沢市 12,828円 さいたま市 12,710円 福島市 11,632円
2021〜2023年 さいたま市 13,412円 金沢市 13,209円 福島市 12,910円
2022〜2024年 さいたま市 13,738円 金沢市 13,612円 福島市 13,474円
2023〜2025年 福島市 14,409円 山形市 14,068円 金沢市 13,889円

表に載せていない期も含めて確かめると、金沢市は2010〜2012年平均から2020〜2022年平均まで、11期続けて1位でした。「アイス日本一は金沢」というイメージは、この長い連続1位から生まれたのですね。その前の2009〜2011年平均は福井市が1位ですが、2位の福島市との差はたった1円です。

流れが変わったのは2021〜2023年平均で、この期と次の2022〜2024年平均では、さいたま市が2期続けて1位になりました。そして2023〜2025年平均で、福島市が初めての1位に。福島市は、2012〜2014年平均には51都市中31位でしたが、2015〜2017年平均で4位に上がり、その後はほぼ毎期3位前後を続けて、今回ついに首位に立っています。

金沢市が首位を譲ったといっても、金沢市の支出が落ちたわけではありません。2020〜2022年平均の12,828円から、今回は13,889円へと増えていて、1位との差は520円です。上位の都市がそろって支出を伸ばし、なかでも福島市と山形市の伸びが大きかったために順位が入れ替わった、と見るほうが実態に近いでしょう。

福島市の順位を期ごとに追うと、2012〜2014年平均の31位から、26位、19位と上がり、2015〜2017年平均で4位に入りました。その後は3位、3位、5位、3位、3位、3位、3位と上位に定着していて、2023〜2025年平均でついに1位です。ここ数年の福島市は、2位以下に大きく離されたことはなく、ずっと首位のすぐ近くにいたことが表から分かります。一方で、1位が入れ替わった3つの期は、どれも上位2都市の差が数百円以内でした。今後も、順位はわずかな差で動く可能性があると考えておくと、ニュースの「首位陥落」といった見出しにも振り回されずにすみます。

全国のアイス支出は15年で約6割増

順位の入れ替わり以上に目を引くのが、全国の支出金額そのものの伸びです。統計局の2009〜2011年平均の表では、全国平均は7,648円でした。それが2023〜2025年平均では12,306円になり、15年ほどで約6割増えています。福島市も、9,237円から14,409円へと大きく伸びていました。

途中の数字を見ると、全国平均は2015〜2017年平均で8,888円、2020〜2022年平均で10,369円、2022〜2024年平均で11,574円と、一度も下がらずに増え続けています。特にここ数年の伸びが大きく、2020〜2022年平均から2023〜2025年平均の間だけで約1,900円増えました。

金沢市の数字で見ると、1位になった2010〜2012年平均の9,431円から、2023〜2025年平均の13,889円まで、約1.5倍です。

経済産業省の分析レポート「アイスクリーム等の動向について」では、家計の菓子類への支出のなかでも、アイスクリームは右肩上がりで伸びていると説明されています。コロナ禍の2020年に和菓子などへの支出が減ったときも、アイスは上昇を続け、2022年には年間10,848円と当時の過去最高になったそうです。理由として、スーパーやコンビニ、ドラッグストアで手軽に買えること、デザートのなかでは比較的安いこと、ちょっとしたご褒美や巣ごもり需要などが挙げられていました。

ただし、金額の伸びには値上げの影響も含まれます。統計局の家計ミニトピックスでは、価格の変動分を除いた実質金額指数でも、2019年は10年前と比べて約16%増えたと紹介されていました。値上がり分だけでなく、買う量や機会そのものも増えていると考えてよさそうですね。最近の伸びについては、原材料や物流費の上昇による値上げも重なっているので、金額の増え方ほど本数が増えているとは限らない点に気をつけて読みたいところです。

暑い街ほどアイスを買う?月別と気温から見る傾向

冬にも楽しめる濃厚なアイスを探す

ランキングを見て、多くの人が不思議に思うのが「なぜ暑い沖縄が最下位で、雪の多い北陸や東北が上位なの?」という点ではないでしょうか。ここでは、季節ごとの支出の変化と、気温との関係を見ていきます。

支出が多いのは7月と8月、少ないのは2月

まず季節の変化です。統計局の家計ミニトピックス(家計調査通信第557号)によると、2017〜2019年平均のアイスクリーム・シャーベットの1世帯当たり月別支出金額は、7月が1,379円、8月が1,442円で、夏本番に多くなっていました。いちばん少ない2月は407円で、1か月当たり平均の789円の5割程度です。

やはり、全国的には暑い季節にアイスがよく買われていることがわかります。経済産業省のレポートでも、秋以降は減少傾向となり、2月に最も少なくなって、晩春から増えていくという流れが紹介されていました。同じレポートでは、日本アイスクリーム協会の話として、気温が22〜23度を超えるとアイスが売れるようになる一方、30度を超えると氷菓やかき氷に移っていき、濃厚なアイスクリームの売れ行きは鈍くなる、という見方も示されています。

一方で、冬のアイスも見逃せません。平成29年の家計調査通信第521号では、夏場と冬場の支出の増加率を比べると冬場の方が高く、冬にアイスを食べる機会が増えているためとみられる、と分析していました。Xでも、夏はアイス、冬はこたつでアイス、暖かい部屋で食べる冷たいアイスが特別においしい、という声をたくさん見かけます。暖房の効いた部屋で食べる冬のアイスは、すっかり定番になっているようです。

8月の1,442円と2月の407円を比べると、およそ3.5倍の開きがあります。それでも2月にゼロにならず、月400円ほどは買われているのがポイントです。上位の都市が冬にどれだけ買っているかは、このランキングの年間の数字だけでは分かりません。ただ、寒い地域ほど部屋を暖かくして過ごす時間が長いことを考えると、冬場の買い方の違いが、年間の順位に少しずつ影響していると考えるのは自然かもしれません。

少し前の平成28年(2016年)の数字を紹介した家計調査通信第521号でも、8月が1,387円、7月が1,292円、2月が397円と、同じ形になっていました。数年たっても「夏に多く、2月が底」という季節の流れは変わっていないことが分かります。

気温が高い都市ほど支出が多いわけではない

では、都市ごとの気温と支出の関係はどうなのでしょう。解説サイトのかずまちでは、県庁所在市47都市を年平均気温で3つのグループに分けて比べています。その計算では、寒い12都市の平均が12,977円、中間の23都市が12,273円、暑い12都市が12,114円でした。暑い街ほどアイスを買うどころか、寒い街のほうが少し多く買っている、という結果です。

ただし、暑い12都市の平均は、飛び抜けて少ない那覇市に引き下げられています。那覇市を除くと12,328円で、中間の23都市と同じくらいでした。統計局の表を見ても、寒い秋田市が49位、暑い鹿児島市が8位という例外があり、全体としては、気温が高いほど支出がやや少ない、ゆるやかな傾向にとどまると考えておくのがよさそうです。

金沢市がなぜ長く1位だったのかについては、いくつかの見方があります。ウェザーニュースが金沢市観光協会に取材した記事では、夏の平均気温が26〜27℃と暑すぎずアイスがおいしく感じられる気温であること、雪国でも暖房設備がしっかりしていて、冬にこたつでアイスを楽しむ人が多いこと、湿度が高いこと、和菓子文化が根付いていて甘いもの好きが多いこと、などが挙げられていました。経済産業省のレポートも、理由には諸説あるものの、金沢市民が甘いもの好きというのは間違いないようだ、とまとめています。

どれも一つの見方で、公式に「これが理由」と示されたものはありません。気候と食文化、お店の売り方、家族の人数など、いくつもの要素が重なっていると考えるのが自然でしょう。日本アイスクリーム協会の「22〜23度で売れ始め、30度を超えると氷菓に移る」という話と合わせると、真夏に暑すぎる街より、暑すぎない夏と暖かい室内の冬がある街のほうが、一年を通してアイスを買いやすいのかもしれませんね。

甘いもの好きという点については、公式の数字にも手がかりがあります。家計調査通信第557号では、2017〜2019年平均で金沢市が「チョコレート」や「ケーキ」などでも1位になっていて、菓子類全体の支出が多いと紹介されていました。アイスだけが特別に多いのではなく、お菓子全般をよく買う街だという見方は、統計の上でも裏づけがありそうです。

自分の街のアイス支出を調べてみよう

楽天市場でアイスクリームを探してみる

ここまで、家計調査のアイスクリーム・シャーベットのランキングを読んできました。最後に、記事のポイントを振り返りつつ、自分の住む街の数字を調べる方法も紹介しておきますね。

数字を読むときの5つのポイント

  1. 2023〜2025年平均の1位は福島市(14,409円)。2位山形市、3位金沢市と続き、最下位は那覇市(9,755円)。全国平均は12,306円
  2. ランキングは「消費量」ではなく、家庭で買ったアイスの支出金額。外食のソフトクリームなどは含まれない
  3. 対象は都道府県ではなく52の都市で、二人以上の世帯の3年平均。上位の数円〜数百円の差は誤差の範囲と考えたい
  4. 統計局の過去の表では、金沢市が2010〜2012年平均から11期連続1位。そのあと、さいたま市(2期)、福島市(初)と首位が移った。全国の支出は15年ほどで約6割増えている
  5. 月別では7・8月に多く2月に少ないが、都市別では暑い街ほど多いわけではない

自分の街の数字を調べたいときは、総務省統計局のホームページで「家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」を開き、菓子類の表をダウンロードしてみてください。アイスクリーム・シャーベットの列に、52都市の順位と金額が並んでいます。過去の表は同じページの「過去の結果」から、2009〜2011年平均までさかのぼって開けます。

表を開いたら、「菓子類」のシートの右側にあるアイスクリーム・シャーベットの列を探してください。列の上から全国、1位、2位…の順に都市名と金額が並んでいるので、自分の街の名前を見つけて、その行の順位の数字を見れば完了です。

ひとつ注意したいのは、古い年の表はExcelの形式が少し違うことです。2015〜2017年平均より前はxls形式、2016〜2018年平均以降はxlsx形式になっていて、スマホでは開きにくいこともあります。パソコンで開くか、表計算アプリに読み込むと見やすいですよ。

ランキングの順位は、あくまで家族で暮らす世帯の買い物の傾向を表したものです。上位の街でも下位の街でも、アイスの楽しみ方はそれぞれ。暑い夏の一本も、こたつで食べる冬のカップも、どうぞ自分のペースで味わってくださいね。

冬のおうち時間に食べたいアイスを楽天市場で探す

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この記事を書いた人

アイスクリームの種類・味・選び方・楽しみ方を調査し、わかりやすく紹介する編集部です。

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